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2021/09/09 15:46
私は柿太水産の煮干と出合って、煮干嫌いを卒業しました。出汁をテーマにしたイベントで、六代目の政希子さんから「煮干を水に浸しておく」方法を教わり、手間ひまかけて作られた煮干の素晴らしさを知ったのです。
その後さまざまなイベントでご一緒するうちに、政希子さんと意気投合。今では「watoi(ワトイ)」というユニットを組んで活動をさせていただいています。
「ワ」=和の伝統食文化を守り伝える政希子さんと、「イ」=イタリア食文化をこよなく愛するオリーブオイルソムリエの私がタッグを組み、柿太さんの製品を用いて、これまでだれも思いつかなかったようなレシピを考案し、みなさんに味わってもらうのです。
企画力抜群の政希子さんはとつぜん、「〇月〇日、イベントやります。空いていますか?」と私にメールをよこします。そこからキャッチボールが始まり、何回もやり取りを続け、最後に私が決め球を投げる…どんな変化球でも全身で受け止めてくれる彼女の存在がなければ、新しいレシピは生まれなかったでしょう。
シチリア島を旅したとき、市場でアンチョビがぎっしり詰まった一斗缶をいくつも目にしました。それを見た瞬間、柿太さんの糠いわしの樽を思い出し、「あっ、ワトイだ!」と感激したのを覚えています。
もはや私の脳には、柿太さんの製品や匂いが棲みついているとしか思えません。
オリーブオイルソムリエ/野菜ソムリエプロ
廣岡結子(Yui)=写真右。左は政希子さん。